廃棄食品は宝の山!?

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(CNN.co.jp)

廃棄食品は宝の山ーーフランスでは今年2月に大型スーパーに売れ残りの食料の廃棄を禁じ、慈善団体への寄付を義務付ける法律が成立した。さらにイタリアにおいてもスーパーマーケットで廃棄される食品をチャリティーに寄付することを奨励する法律が2016年3月に制定された。

驚くなかれ、廃棄食品が社会貢献活動の一環として取り入れられているのだ。

それもそのはず、現在、世界中では年間13億トンもの食品が食べられることなく捨てられているという。これは全世界で生産されている食品の約3分の1に相当する。飢餓で苦しむ人の倍以上の人々に食事を提供できるほどの量である。だったら、これを寄付しようではないか、という動きにつながったのだ。

食品を寄付にまわす企業にはゴミに対する税金を減免し、あわせて食品の安全に対する規制をゆるめ、賞味期限を過ぎても寄付できるようにした。
つまり、フランスやイタリアにおいては賞味期限を過ぎても食品の安全性には問題ないと考えているということになる。

フランス、イタリア以外でもこうした流れが生まれているEU。食品を捨てるなら、貧しい国に寄付しようとする活動が活発になっている。

一方、日本ではどのような活動が見られるだろうか。

先日、セブンイレブンが店舗で販売期限切れとなった食品由来の飼料を使って生産した鶏卵の販売を始めた。東京都と埼玉県のセブンイレブン約1300店で排出した食品を取引先が配合飼料に加工し、指定の養鶏農場で使う。

生産した鶏卵をセブンイレブンの専用工場で、チルド弁当の材料にするといのだ。これまでも販売期限切れの弁当や総菜を回収し、家畜用配合飼料の原料にしてきたが、今回は養鶏や弁当生産まで関与し、循環型リサイクルを確立した。

コンビニ食品と言えば、10年ほど前にコンビニ食品を食べさせた豚が奇形になるとのショッキングなニュースが報道されたことを覚えている人もいるかもしれない。現在でも、添加物の問題などでコンビニ食品を回避する傾向もあるが、ヨーロッパのようにチャリティーに寄付することを奨励することも国として検討していく時期に来たのかもしれない。

例えば、政府広報によれば、日本では年間1900万トンの食品廃棄物が出ており、これは世界の7000万人が1年間食べていける量だという。そのうち、まだ食べられるのに捨てられてしまうもの、いわゆる「食品ロス」が500万トンから900万トンもあるといわれている。

日本は食料の多くを海外からの輸入に頼っているが、その半分近くを捨てているという計算になるようだ。なんと勿体ない事か。金額にすると、111兆円にものぼるというデータもあるほどの食品廃棄大国である日本で、現在は飼料、肥料やエネルギーなどの再生利用にとどまっている。

養鶏の飼料になるのみならず、チャリティーとして食品そのものを寄付することにより貧困問題に多少なりとも貢献出来る廃棄食品は宝の山だとすれば、日本は大いに貢献する余地がある。

(文責 春名貴清/はるなたかきよ)