仮想通貨「ビットコイン」、意外に使えるあんな場所、こんな場所

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(出所 bitflyer.jp)

IT技術を駆使した新たな金融サービス「フィンテック」。NHKを始め特集も多く組まれている。

■クローズアップ現代「ITが変える”お金の未来”〜フィンテック革命の衝撃〜
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3766/

なかでも新しい金融システムとして「ビットコイン」の存在がクローズアップされている。今年6月には流通している全てのビットコインを合わせた価値が100億ドル(約1兆円)となり、ツイッター社の時価総額、95億ドルを上回ったことで話題となった。

ビットコインの誕生は2008年。「サトシ ナカモト」が発表した仮想通貨の論文を元に世界各地のプログラマーがボランティアで2009年に完成、ビットコインと命名された。

しかし、ビットコインを巡っては世間を騒がすニュースも数多く出ているのが現実だ。

2014年にMTGOX(東京・渋谷)が運営する取引所、マウントゴックスで約500億円相当のビットコインや顧客からの預かり金が消失する事件が発生した。後にフランス国籍の社長が犯行に関与した容疑で逮捕された。

最近では、香港を拠点とするドル建てのビットコイン取引所としては最大手の仮想通貨取引所「ビットフィネックス」は、8月3日までに顧客口座からビットコインがハッキングによって盗まれたと発表した。被害額は合計で約6500万ドル(約65億円)相当。発表を受けて、ビットコインの対ドル相場は一時、20%以上急落した。

一方、こうした不安を煽るニュースをものともせず、ビットコインが世界共通の通貨になっていることを実証する人物も現われている。その名はフェリックス・ウェイス氏。ウェイス氏は2015年1月にある決意をし世界を旅に出ることにした。その決意とはビットコインだけを使って旅をすることだ。そして、一年半かけて無事世界旅行を終わらせたというのだ。

■世界をビットコインだけで回った男
http://btcnews.jp/bitcoin-man-trip-around-the-world/

また、経済が著しく低迷しているブラジルで、ビットコインの取引量が金の取引量を上回っている。ブラジル商品取引所では今年の金取引量は約50億円となっている。6月期だけでみれば、ビットコインは金の約2倍の取引量があった。ベネズエラでも、ハイパーインフレ対策の結果、ドルなどの海外通貨の需要が高まったが、政府が取り締まりを強化したため、入手できずビットコインの需要が高まった。

資産保全の一つの手段としてビットコインが注目されている、ということだ。ビットコインは、政府の管理を受けない特徴があるため、自国通貨や金以上の信用をもって保有しているということだ。

ビットコインなどの仮想通貨は、どの国でも使え、携帯電話があれば自由に持ち込むことができる。さらに政府が流通量を管理できないので政策の影響を受けにくい。これはインターネットが世に出たときのように我々の生活に一大変革を及ぼす可能性がある。

私は、少額でもいいのでビットコインを購入して使ってみようと提案したい。ビットコインは、1ビットが約63,000円。

オンラインであれば、アマゾン、DMM、iTunes、nanaco、PayPalなどで使用出来る。リアル店舗では、海外では米国楽天、スターバックス、バーガーキング、サブウェイも使える。ビットコインのデビットカードを入手すると、VISA、MasterCardなどカード加盟店ならどこでも利用可能になる。

ビットコインを使ってリアル店舗で買い物をする具体的な方法について説明したい。買い物の前に、ビットコイン購入のために取引所と携帯電話で使うためにウォレットの口座開設をする。

購入は、ビットコインATMか取引所を使うのが、ATMは設置台数が少ないため取引所の利用をお勧めする。筆者は、日本最大の取引量であるbitFlyer取引所に口座を開設した。HPの指示通りにメールアドレス、パスワード、銀行口座情報を入力すると2日程度で完了する。口座ができたら入金しビットコインを購入する。購入はFXなどと同様だ。

次にウォレットの口座開設だ。筆者は、Blockchain.infoを利用しており、手続きはメールアドレスとパスワードの入力のみである。携帯電話で使用するために、Blockchain.infoのアプリをダウンロードしログインする。このとき、同時にPCでもログインし、設定/ペアリングコード表示をクリック、QRコードを表示させる。携帯電話でQRコードを読み取り携帯用のパスワードを設定すると携帯電話でビットコインの入出金が簡単に出来るようになる。

最後にウォレットに、取引所で購入したビットコインを送金する。取引所から送金するための口座情報は、ウォレットの受信を選択すると表示される。口座情報は、約30桁の英数字で手入力は間違う可能性がある、コピー&ペーストが必須だ。

これですべての準備が完了したので、リアル店舗で買い物をしてみよう。ビットコインが使用可能店舗は、インターネットで見つけることが出来る。しかし、筆者の経験では、昔は使えたが、今は使用できない、という店舗があるため事前の電話確認をお勧めする。

いよいよ支払いだ。まず携帯電話にインストールしたウォレットを立ち上げる。送信と受信のボタンがあるので、送信を選択するとQRコードを読み込めようになっている。送信とは、送金と理解してもらうと分かりやすい。

そして、店が価格と送付先口座情報が入ったQRコードを提示するので、それを読み込むと、支払価格と店の口座情報が表示されるので確認して、送信ボタンを押すと支払いが完了する。

筆者が初めてビットコインを使ったのは神戸にあるWafelhuis(ワーフルハウス)でワッフルを購入した時だが、10秒程度で支払いが終わり拍子抜けしたのを覚えている。

■Wafelhuis(ワーフルハウス)
http://www.wafelhuis.com/new/

やはり、経験してみなければ始まらない。最新の金融技術、身近に感じる一歩を踏み出してみてはどうだろうか。

(文責 越崎泰和 こしざき・よしかず)